社畜1年目、絶賛時間なし状態のねこどんです。
2013年のアニメ「凪のあすから」を見て、超絶感動したので感想を書かせてください。
実は、最初はヒロインの「まなか」が性格的に苦手なタイプで微妙だなあなんて思いながら見ていたんですけれど、2クールめを見終わるころにはひたすらに見て良かったなあと思わせられました。
そうです、「凪のあすから」は2クールある作品です。全26話で完結します。
社会人生活をしていると1クールですら結構時間をつくるのが大変だったりしますが、2クールある「凪のあすから」のために時間をつくるのはもっと大変でした。
ですが、時間を作ってでも観る価値のある作品だと思ったので、ぜひとも多くの人におすすめしたいのです。
「凪のあすから」のおすすめポイント
- 「好き」についてたくさん考えさせられる
- 「大切」に思う気持ちがどんなものか思い出させてくれる
- 女の子がかわいい
「凪のあすから」のおすすめポイントを、大まかに3つに絞りました。
上2つに関しては、この作品のテーマだと思います。誰かを好きとか大切に思う気持ちを丁寧に描いた作品です。
3つ目はアニメを見るにあたって私が重要だと思うポイントです。女の子たちが可愛いと、それだけで幸せになりません??
「凪のあすから」は恋愛ファンタジー
さっそくですが、「凪のあすから」のジャンルは恋愛ファンタジーです。
う~ん、その手の作品はあまり見ないのですが、「凪のあすから」は見て良かったなあと。
序盤は、「なんだこの泥沼関係??昼ドラか???」と思ってしまいました。それほど、登場人物の好きが交錯している作品です。
「凪のあすから」をGoogleで検索してみると、「凪のあすから ドロドロ」で検索している人も少なくない模様…。
普段なら絶対に手を出さない分野ですが、友人に勧められたため視聴。結果として、好きなアニメの仲間入りを果たしました。
好きを持て余す男女が中心となるこの作品、なんだか甘酸っぱいというよりかひたすらもどかしくて、ずるくて、みっともない。
人間って、人を好きになるとどこか調子が狂っちゃうもんだなあ。
恋愛ファンタジーというだけあり、人を好きになった苦しみや悲しみ、喜びなどを散々見せつけられるのです。
そういうのが苦手な人には向きませんが、取り扱われているのは一般的な人間に備わっている感情のはずですので、そこまで嫌な気持ちになるような作品でもないでしょう。たぶん。
だから、「凪のあすから 嫌い」で検索している人とかはかなり…曲者な気がします(偏見)
とにもかくにも、人の感情の機微というか、男女の機微がよ~~く描かれています。
それだけでなく、愛とか大切とか、そういった人を想う気持ちが丁寧に描かれている作品です。
「凪あす」の好きな登場人物
私の個人的な趣味の話をしましょう。
「凪あす」の1クールを見終えた段階で好きだったキャラクターは、美海(みうな)と要(かなめ)でした。
それが2クールを見ている段階で、さゆに惹かれていきました。
1クールめで美海に惹かれたきっかけは、あまり感情を表に出さない子かと思いきや、人を大切に思う気持ちが強い子なんだと気づいたことでした。
容姿も控えめで綺麗で、将来絶対美人になるようなタイプで。
この子には幸せになってほしいなあと思いました。
一方で、まなかが苦手だったのです。
まなかは素直で元気で、ちょっとバカな子。よく泣くし、よく笑う子。すごくいい子だと思います。
でも、めんどくさいし、うるさいしで苦手でした。美海みたいな落ち着いた子が好きでして。
ところがどっこい、2クールめでは美海がメインヒロインみたいになっているじゃないですか。しかもどこかしら、まなかに似ている面を感じ始めてしまい。
物語の結末を知っていれば、まなかと美海の類似点には納得がいくのですが、とりあえず視聴中はなんか似てきて嫌だなあという感想を抱きました。
素直で良い子なんですよ、二人とも。
さゆに惹かれたのは、小学生から中学生への変化が素敵だったのと、勝気で強がりで頑張り屋さんだけど優しいところがいいなあと思ったからです。
わんぱくというか、結構陰湿なことしてた子が、ちゃんと自分で考えられるようになって自立しようとしていて、でもどこか昔から変わらない部分もしっかりと持っているところ。
さゆは泣き虫だったし、中学生になってもやっぱり昔のような泣き方をするんです。かわいい。
頑張ってても、美海やかなめのことになると泣いちゃう。大切だから泣いちゃう。かわいい。
私はああいう子が好きなんですねぇ。
「凪あす」は好きとか大切とかを思い出させてくれる作品
「凪あす」の良いところは、作品のテーマだと私は思います。
テーマは、好き、大切、愛情…たぶんこのあたりだと思います。
近頃、私は社畜なりたてでして、日々仕事を覚えようと奮闘したり、9時間拘束されることに耐えたりと忙しく。
誰かを大切に思う気持ちなんて二の次で。
そんな日々を過ごしていた私に、人を想う気持ちを思い出させてくれたのは「凪のあすから」でした。
忙しいと自分のことで手一杯で忘れがちになってしまいますが、みんな誰かに愛され、誰かを愛しているものだと思います。そうじゃないことも多くあるかもしれませんが。
それは恋人に限った話ではなく、親や兄弟や友人やご近所さんなど、かかわりのある人間に対して抱く気持ちの話です。
私にも大切な人はいます。
でもその大切な人を日ごろから大切に思えていたかは怪しいです。
傍にいることが当たり前になってしまうと、なかなか相手が存在していてくれることのありがたさや、感謝の気持ちなどを忘れてしまいます。
そんな状態で「凪のあすから」を見て、それが当たり前ではないということ、自分が好きな人が自分に対して同じ気持ちを抱いているとは限らないということ、感謝や愛情は伝えないと伝わらないということを思い出しました。
私はよく、他人に期待しちゃうんですが、期待する前に自分は他人に何を与えていたのかを考えなければならないと思いました。
ちゃんと相手自身に関心を持って向き合っているか。
これが非常に重要だと思います。
作中では、エゴに振り回されて大人ぶった態度を取ったり、保身に走ってしまったりと、人間の弱い部分をたくさん見せつけられます。
でも、みんなそれらを乗り越えて、やがて相手に向き合う。
正面からぶつかっていくんですよ。格好いい。なかなか真似できない。
大人になったら余計に正面から相手に向き合うのって難しくなるような気さえしています。現に相手の前で気持ちを全然口にできません。
「凪のあすから」のように、間違っても失敗してもみっともなくても、誰かに向きあう真剣さは持ちたいなあと強く思います。
最近仕事しかしていない人や、誰かを想う暇もなかった人にこそ見てほしい作品です。
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