ダリフラを全話視聴した感想:毒親や思春期・自立について考える

アニメ
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アニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」を全話視聴し、しばらく経ったのですが、改めて感想をまとめたいと思いました。

そこで、今回は「ダリフラ」の感想を好き放題つづろうと思います。

ダリフラは、2018年1月~7月にかけて放送された、トリガー作品です。2クールですね。

まだ視聴していない方のために、ダリフラの概要を、大体どんな作品かが伝わるようにまとめました。そして、視聴済みの方に向けて、ダリフラの感想を後半の方で垂れ流しています。

ダリフラの概要

第1話冒頭のゼロツー

先に述べたように、ダリフラは2018年1月~7月まで地上波で放送されたTVアニメです。どんなアニメか一言でいうなら、ロボットに乗って戦うコドモたちを描いたアニメです。

ダリフラ制作の関係者・団体一覧

役割人名・組織名
監督錦織敦史
キャラクターデザイン田中将賀
制作TRIGGERCloverWorks
その他今石洋之コヤマシゲト赤井俊文林直孝

表を見ていただくと、制作陣が豪華だとお分かりいただける方もいるのではないでしょうか。「アイドルマスター」や「天元突破グレンラガン」のキャラクターデザインを手掛けた錦織敦史さんや、「君の名は。」「心が叫びたがってるんだ。」のキャラクターデザインを手掛けた田中将賀さんなど、ヒット作に関わった方が多いです。

そんなこんなで、かなり気合の入ったアニメだと思ってよいと思います。実際に見ていて、作品に引き込まれ、考察が捗りました。

話数は、全24話です。前半は人物を掘り下げることに重点を置いており、後半は世界の謎が明らかになり、規模も大きく展開していきます。

ダリフラのあらすじ

物語の舞台は、遠い未来。人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設。そのプランテーションの中には、パイロット居住施設“ミストルティン”があり、その中にこの物語の中心となる“コドモ”たちが生活している。

コドモは、外の世界も、自由も知らず、隔離された施設で“フランクス”に乗ること、そして“叫竜”を倒すことのみが存在する意味だと教えられてきた。

そんなコドモたちのこれからと、謎の少女“ゼロツー”を中心に描いた作品。

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ダリフラを視聴した感想

第13話「まものと王子さま」

ここからは視聴済みの方のみお付き合いください。

さて、ダリフラを全話視聴してきたわけですが、全体的には惜しかったなあ…と思ってしまう作品でした。

別に批評したいわけじゃないので、あくまで一個人の感想なのですが、前半が好みすぎたのに後半が急展開&ちょっと雑に感じてしまったんです。

これは本当に感じ方に個人差があると思います。

私は、人間の心理や心情を、あの手この手で映像の中で表現してくれる作品が大好物なんです。それゆえ、ダリフラでは前半のコドモたち1人1人にフォーカスした描写がすごく面白かったのです。

それを踏まえたうえで、この作品で思ったことや感じたこと、考えたことをまとめていきます。

毒親について

毒親という表現はあまり好きではないのですが、ダリフラの世界における“パパ”は毒親といえるのだろうなあと考えていました。

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毒親とは、スーザン・フォワード著「毒になる親」で述べられた、以下のような親を意味します。

●子供が従わないと罰を与え続ける「神様」のような親
●「あなたのため」と言いながら子供を支配する親
●大人の役を子供に押しつける無責任な親
●脈絡のない怒りを爆発させるアル中の親
出典:Amazon商品ページ

ダリフラのパパは、この中の上2つのような特性を持っていると思うのです。

というのも、パパは世界のためとか何とか言って、コドモたちを洗脳し、自分たちの都合のいいように支配しているからです。

本当の親ではないし、実際は権力者と奴隷という構図ではありますが、わざわざ名称が“パパ”と“コドモ”になっているあたりが、なにかしら制作者の意図を感じさせます。

特にパパの影響が顕著なのは、9’sでした。彼らはこれでもかと言わんばかりにパパを妄信し、パパのために、パパに褒めてもらうために生きていました。

9’sに対しては、ゼロツーや13部隊に何度もちょっかいを出していたことから、批判的な感情を持っている方も少なくはないでしょう。でも、彼らは被害者です。

9’sは結局見下していたゼロツーのコピーだと判明したし、妄信していたパパたちがいなくなってからは生きる意味を失ってしまいました。長く支配されていた後遺症で、自分というものがなく、見るに堪えない状態にまでなりました。

一方9’sと違って13部隊のコドモたちは、様々な衝突や思春期を経験し、仲間との絆も深めており、パパを失っても“自立”できるくらいには時間を得て、成長していました。

人の自立には思春期が非常に重要だ。そんな主張が込められていたように思います。

13部隊の思春期

自立には思春期が重要とか言いました。思春期にも触れようと思います。

主人公ヒロやヒロインのゼロツーが所属する13部隊は、他のコドモたちとは違った扱いをされていました。

それは、建前ではフランクス博士の実験のためであり、おかげで13部隊は自立に向かっていくことができました。

思春期の中心になったのは、やはりヒロとゼロツーで、彼らから伝播していったようでした。

ヒロは神童と呼ばれてきただけあり、好奇心が強く賢いため、パパたちの洗脳に染まり切れなかったんだと思います。

もちろん最初の頃は染まっていて、フランクスに乗れない自分は存在する価値がないなんて思っていましたが、ゼロツーとの再会により、かつての聡明なヒロが少しずつ戻て来たのかな、と。

ヒロとゼロツーに始まり、イチゴやゴロー、ココロ、ミツル、イクノ…という感じで、それぞれがほのかに抱いていた感情を強く自覚するにいたりました。

その結果、自我というものを持ち始め、13部隊のコドモたちは自立できたのだと思います。

ゾロメとミクはなんか違うんですけども。ゾロメの場合は「いつか大人になる」という夢を砕かれてからが本番だったんだと思います。ミクは男女の喧嘩のときかな?その辺で一皮むけたんじゃないかと。

フトシ?フトシはココロちゃんへの幼稚な恋心から失恋、そしてその失恋を受け止めて乗り越えたとき、大きく成長したのだと思います。

何が言いたいのかというと、思春期を経験することによって、いろんな感情や他者との関わり方を学び、大人になっていくのだろうということです。

第19話でのパパへの反抗心が自立へと導いた

これも大事なことだと思います。大人への疑惑や反抗心。

思春期に欠かせないのが「反抗」です。反抗できるかどうかで、その後自立できるかどうかが変わってきます。

例えば13部隊は、ミツルとココロの関係が引き裂かれたり、“コドモ”は“大人”になれないという真実を知ったりするなどして、パパたちに対して不信感や反抗心を持ちました。

13部隊は非常に運がいいですね。自我を強く自覚するようになった上に、大人へ反抗するチャンスを得た。最期の任務のときです。パパたちが消えちゃう前に、反抗できたのは運が良かったです。本当に。

その後、パパたちは消滅し、叫竜の正体を知り、宇宙人と戦うことを決意しました。これが自立の時です。

思春期を経験せず、パパたちに対する疑問、反抗心を持っていなかったら、戦いまでに自立が9’sのようにギリギリになるか、もしくは間に合わなかったでしょうね。

これは13部隊に人類の運命を託したフランクス博士の功績でしょう。13部隊をある程度自由にさせていたのも、ゼロツーとヒロを再会させたのも、フランクス博士の計画だったのではないでしょうか。

たとえそれが“叫竜の姫”に再会するためだとしても、人類を救ったことには変わりありません。

おすすめの回は第7話「流星モラトリアム」

第7話「流星モラトリアム」

散々、毒親~自立について書いたところで、おすすめの回のお話をします。

私がダリフラの中でもっとも気楽に見られた回は第7話「流星モラトリアム」です。

モラトリアムとは?

経済恐慌などの場合、国家が債務の履行の一定期間延長を認めること。支払猶予。比喩的に、社会人となるべき自信がなく、大学の卒業などを延ばしていること。
「―人間」
▷ moratorium
出典:google検索画面

モラトリアムとは、上述したように、「大人になることを先延ばしにしていること」です。

  • 社会人になるのが怖いから、職業が決められないから大学に進学する人
  • 就活が思うようにいかないからあえて留年する人

なんてのは、モラトリアム期間に該当します。別にこれは悪いことではなく、長い人生を生きる上で、必要な時間なら存分に使うべきだと思っています。

13部隊にも一瞬のモラトリアム

第7話までいろいろあった13部隊ですが、一瞬の休暇を与えられます。

その休暇の様子がとても楽しそうで、現代に生まれていればこんなこと簡単にできるのになあ…と悲しくなってしまいました。

「流星モラトリアム」はところどころ、以降の話につながる伏線はありましたが、比較的頭を働かせずに視聴できる「休憩回」です。

特にみんなの楽しそうな様子が見所です。ゼロツーの屈託のない笑顔とか。

この“モラトリアム”ですが、「大人になるのを先延ばしにすること」という意味で捉えて大丈夫そうです。猶予期間。

つまり、ここから先は自立へ進んでいくわけで、第7話は子どもとして楽しく過ごせる最後の時だったんじゃないでしょうか。

第7話の美しいゼロツー

とにかく、この回はキラキラしていて眩しい、ダリフラにしては珍しい回だったのです。

好きなキャラはゼロツー・イチゴ・ミツル

ここまで作品の感想を書きましたが、好きなキャラクターについても語っておこうと思います。

私が好きなキャラは、ゼロツー・イチゴ・ミツルの3人です。

第8話のゼロツー

ゼロツーは、多面的な性格の持ち主で、自由奔放なところが周囲を巻き込む力になっています。

彼女は時にワイルドですが、非常に可愛らしい面も持ち合わせています。

表情がコロコロ変わる女の子って見ていて飽きないと思いませんか。

鳥かごで猫と戯れるイチゴ

イチゴは、冷静なように見せて、ヒロにぞっこんでしたね。それゆえ、恋愛脳だとか叩かれたりもしていましたが、思春期の女の子らしくていいじゃないですか。子どもですよ?

そうやって一生懸命悩んでぶつかって、最終的にヒロとゼロツーの2人を応援できるようになるまでをしっかり見てから、彼女に対する評価を定めてほしいと思います。

彼女の必死さは魅力です。

第16話のミツル

ミツルはヒロへの誤解が溶けるまで苦しそうでしたが、ちゃんと誤解が溶けてからはヒロに向き合えるようになって、良かったです。

本来の性格はクールだけど優しい、そういう子だったんだなと思ったとき、あぁ、好きだなあと思いました。

こういう静かに優しく、自分の考えも持っている人は素敵ですし、現実にもなかなかいないんじゃないかなあと思います。

まとめ:最後は盛り下がるけど途中まではすごく面白いです

ダリフラに対する評価は、賛否両論です。

ですが私は、前半のコドモたちにフォーカスした展開の仕方は非常に面白かったと思っていますし、後半だって前半が良すぎたから盛り下がってしまったのだろうと思っています。

なので、個人的におすすめなのは、第13話までで、ここが物語の最高潮だったように思います。宇宙戦争まで事態が大きく広がったあたりから、うーん?と思うことが多くなりました。

とはいえ、後半も考えることは山ほどあって、面白かったですが。

今回は触れませんでしたが、比翼の鳥とか連理の枝とか、アダムとイヴだとか面白い話題はいくつもあるので、考察するのが楽しい作品でした。何度か見ても良いと思うくらいです。

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コメント

  1. どうも初めましてm(_ _)m
    個人的に人間の心理や心情を表現しているものとしていいなと思ったのが、黒子のバスケです。以前ジャンプで連載していた作品で名前の通りバスケをしているのですが、そこに折り込まれている登場人物たちの心理描写がくどすぎず、ちょうどいい範囲で収まっていると思います。
    自分が1番好きなキャラは赤司ですが、他の登場人物もとても魅力的だと思います。Wikipediaを見ると詳しく書いてありますが、映像で見るのがおすすめです。このアニメは3期までありますが、自分が好きな話は3期の主人公と過去の仲間たちの出会いと決別の話です。