森の図書館というブックカフェはお酒とともに静かに本との出会いを楽しめる【道玄坂】

森の図書館(渋谷) 喫茶店
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お気に入りのブックカフェを探しています、ねこどんです。

ブックカフェとは、本を読みながらお茶が飲める憩いの場ですが、なかなか人が多くて落ち着かなかったりもするわけです。

しかしながら、良い場所を見つけてしまいました…。ブックカフェではないのですが、静かでたくさんの本に囲まれて、何時間でもそこにいたくなるような場所です。本当は内緒にしたいくらいです。

渋谷にある、その名も「森の図書館」。

実際に足を運んでみて感動したので、そのときの記録を残したいと思います。

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会員制の森の図書館の詳細(非会員は席代500円)

先ほど述べた通り、森の図書館は渋谷の雑踏の中に紛れています。

渋谷のどの駅からもさほど離れておらず、建物の周辺はやんちゃな若者たちでにぎわっておりました。

森の図書館の場所


▲「森の図書館」

そんな騒がしい街の中にあるにも関わらず、一歩踏み入れてみると静かに読書ができる落ち着いた空間が広がっているのが魅力です。

営業時間

営業時間は、平日は12~17時、18~24時。土日祝日は12~24時となっております。

平日:12~17時(デイタイム)・18~24時(バータイム)
土日祝日:12~24時

システム

森の図書館は会員制となっており、年会費は10,800円(学生は5,400円)です。

とはいえ、一般の方も席代500円を支払えば利用できるようになっています。頻繁には行かないという方も気軽に利用できますね。

ちなみに、会員になると3つの特典が得られます。

  • 毎回席料500円がオフになる。
  • 入り口の扉を開けるカードキーの発行。
  • 一番本棚に自分の好きな本をメッセージで置ける。

頻繁に通う人、好きな本を布教したい人などは会員になると良いと思います。

また、バータイムはワンドリンク制となっており、必ず1杯は何か頼みます。ノンアルコールもありますが、お酒の種類が豊富で楽しいです。

森の図書館へ実際に足を運んでみて。

さて、ここからは体験談です。

私が森の図書館へ行ったのは、金曜の夜です。

大体20時頃だったでしょうか。

入り口のインターホンを押すと店員さんの案内が聞こえました。扉を開けてしばらくお待ちくださいとのこと。

言われたとおりに扉を開けると、内扉が出てきて、いくつかの本が飾られておりました。

そしてしばらく待つと、ピッという音とともに内扉が開きました。会員さんだとカードキーで扉を開けられるみたいです。

金曜の夜なので混雑しているかなと思いながら中に入ってみると、意外にも空いていました。

時間が遅くなるにつれて人は増えていきましたが、それでも静かで落ち着いた空間のままで、かなり読書が捗りました。

森の図書館(渋谷)

森の図書館店内の様子

席はいくつかあり、私は本棚の横にある席を選びました。

本棚からは少し離れていますが、ベッドかソファーのようなくつろげる席もありました。

バータイムはワンドリンクオーダー制ということで、最初にドリンクを選んだのですが、メニューがとても興味深い。

森の図書館メニュー

森の図書館のメニュー

メニューにあったのは、本に登場する食べ物や飲み物。

読んだことのある本に出てくるものが注文できるなんて、わくわくしませんか?

森の図書館ドリンクメニュー

カクテルが豊富なドリンクメニュー

電気ブランなんかもありましたが、あれは度数いくつなんですかね?お酒は普段飲まないのでまったくわかりません((+_+))

ちなみに私が注文したのは「密造チョコレート」と「ティフィンミルク」です。

ティフィンミルクは、紅茶リキュールをミルクで割ったものです。紅茶リキュール、はじめて出会いました。甘いけどさっぱりしていて美味しかったです。

その辺の居酒屋とかではなかなか出会えないお酒が沢山で、本だけでなくお酒も楽しめちゃうなあと思いました。

本との出会い

森の図書館おすすめの本

おすすめの本を紹介してもらえる

お店に入った際におすすめの本が書かれた紙をくじ引き形式で引くことができます。

私が引いたのは『フェルマーの最終定理』。フェルマーの最終定理が証明されるまでの数学界のドキュメンタリーがまとめられた本みたいです。

『フェルマーの最終定理』

『フェルマーの最終定理』の紹介文

このくじの良さは、普段自分じゃ手に取らないような本との出会いにつながることです。

私、『フェルマーの最終定理』は絶対に自分から手に取りませんもん。くじで引いたので試しに読んでみましたが、なかなか熱い物語が語られていて、数学が分からなくても面白いなあと感じました。

くじもいい出会いを運んでくれますが、本棚もいい仕事をします。

本棚の隣の席を選んだので、横を見れば一面の本。選びたい放題なわけです。

色々な本を手に取り、ぱらぱらと目を通していく中で、グッとくる一冊を見つけました。

それは、乙一著『失はれる物語』です。

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乙一さんはきっと有名だし、たくさんの人に読まれている作家さんかと思いますが、私は今まで読んだことがなく。

今回はじめて手に取って、短編集だったので1作目を読んでみたら……

苦しくて苦しくて、息もできない。

心臓をグッとつかまれたようで、一言もしゃべれない。

そんな時間を経験しました。

読後にそうなるのは、それほど読者の心に響く物語だったということです。

私は割と本を読んで泣いたりしますが、それにしても今回のは別格。

久々に何度でも読みたいと思える本に出会えたのでした。

まとめ:森の図書館、通うかも…。

一般的な図書館は、飲食ができません。

しかし、森の図書館は飲食可。落ち着いた空間でこれでもかとくつろぎながら読書ができる空間。

こういう場所を求めていました。

正直、渋谷はきったないのであまり行きたくないのですが、それでも森の図書館のためなら行ってもいいと思えます。

余談ですが渋谷を散歩していたら、人がいるすぐ近くからドブネズミがこんにちはって出てきたので本当に汚いです。

そういう街だからこそ、森の図書館のような落ち着いた空間があるとは誰もが予想だにせず、人でごった返すことを避けられているのかもしれませんね。(休日はどんな感じか知らないので、もしかしたら人が多いかも?)

兎にも角にも、森の図書館は私のお気に入りのお店になりました。

HP:http://morinotosyoshitsu.com/

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