卒論でS評価を獲得した文系大学生の私が実践した6つの工夫【今だから言えること】

雑記
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卒論は「卒業できればいい」と思っている学生も多いかもしれません。でも実は、卒論って大学4年間の集大成なんですよね。せっかく書くなら、良い評価をもらった方が絶対に気持ちがいい。

私は私大文系の出身で、卒論の評価は無事「S」でした。この記事では、当時実際にやっていた工夫を6つに整理してご紹介します。あくまで一個人のやり方なので、所属するゼミのルールや指導教員の指導を最優先にしつつ、参考程度に読んでもらえたら嬉しいです。

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卒論で高評価を取るメリットとは

単純に嬉しい、というのがまず大きいですが、心理学的に見ても理由があります。心理学者マズローの「欲求5段階説(自己実現理論)」では、承認欲求は4つある欠乏欲求の中で最も上の段階に位置づけられています。

図1 マズローの欲求5段階説

図1の黄色い部分のことです。

人は自己実現に向かって絶えず成長する生き物で、下位の欲求が満たされるごとに1つ上の階層へと欲求の段階が上がっていきます。卒論を良い評価でクリアし承認欲求を満たすことは、自己実現にたどり着くための大事なステップのひとつと言えるでしょう。

もちろん、すでに自己実現の欲求まで到達していて、承認欲求を満たす必要がない人もいると思います。その場合は無理に評価にこだわらなくてもいいはず。ただ、そうでない人にとっては、良い評価はシンプルに自己肯定感を上げてくれる材料になります。

卒論でS評価を得るためにやった6つのこと

ここまで、卒論を高いクオリティで仕上げて良い評価をもらうことで、どうしようもない承認欲求を満たせるという話をしました。
ここからは、実際に私が卒論を書く上で工夫したことをまとめていきます。

あくまで私の工夫ですので、参考程度にとどめていただければと思います。一番守るべきは、あなたの所属する学問のやり方、指導教員の指導です。

1.問いを立てるときは「説明の問い」にする

まず大前提として、これがいちばん重要な「型」です。

「なぜ○○なのか」という説明の問いに対して、「○○はこうだった」と事実だけ並べて終わる「記述の問い」は評価されにくい傾向があります。説明の問いは自分の考察を交えながら展開できますが、記述の問いは調べ物で終わってしまいがちだからです。

たとえば「勤勉な学生の性格傾向」を問いにするなら、「勤勉な学生の性格傾向はこうだった」という結論だけでは弱い。「なぜ勤勉な学生は○○な性格傾向を持つのか」という形にすることで、幼少期の家庭環境や交友関係まで掘り下げて説明でき、論文としての厚みが出ます。

2.先行研究は妥協せず徹底的にリサーチする

学部生が思いつくようなアイデアは、たいてい先人がすでに考え、まとめています。そこに気づかず「自分が初めて考えたこと」のように書いてしまうのは、評価が下がる典型パターンです。

問いを立てたら、先行研究を徹底的にリサーチして、先人が出した答えをたくさん読み込みましょう。読み込むうちに、既存研究の欠けている点や矛盾に気づけることがあります。そこを掘り下げて反論したり、不足部分を補完したりすることが、独自性のある論文につながります。

そもそも研究テーマをゼロから考えるのは難しいものです。最初から「自分の考えることは先人も考えているはず」というスタンスで動いた方が、結果的にスムーズです。

3.アウトラインを先に作る

これは非常に重要な工程です。面倒に感じて省略したくなりますが、正直にアウトラインを書かない方が論点がぶれやすくなります。

アウトラインとは、目次をもう少し詳細にしたようなもので、各章で扱う話題やデータを軽く並べた、論文全体のミニチュア版のイメージです。たとえばこんな形にまとめます。

①問題提起:リサーチ・クエスチョン「なぜ○○なのか」→問題の深刻性をアピール
②先行研究と仮説:著者名・出版年・『タイトル』出版社・○○理論/仮説「○○ほど、□□」
③調査の概要と分析方法:調査対象・年月日・調査内容など/分析方法
④分析結果:分析結果をざっくりメモする
⑤結果の考察:分析結果から考えられることをざっくりメモする
⑥今後の課題:今回の論文で明らかにならなかったことなどを書く
⑦参考文献:読むたびにメモしていく

自分で書いていても論理がぐちゃぐちゃになることはよくあるので、こうしてアウトラインで内容を簡潔にまとめておくと、道しるべになってくれます。

4.参考文献は多い方がいい

参考文献をたくさん挙げられるということは、それだけ勉強してきた証拠であり、「目に見える努力の痕跡」になります。中身だけでは頑張りが伝わらないこともありますし、どんなに自分なりに考えて書いた論文でも、その考えが稚拙なら評価は得られません。

一方で、参考文献をたくさん読み込んでいれば、自然と参考文献リストは長くなりますし、論文の中身も豊かになります。豊富な知識が詰まった論文は、剽窃(他人の文章や考えをあたかも自分が書いたオリジナルの文章として載せること)さえしなければ、かなり質の高い論文になるはずです。

剽窃はNGです。引用するなら、きちんと出典を明記しましょう。

5.体裁は絶対に守る

個人的に絶対に守ってほしいのが「体裁」です。論文に体裁があるのはご存じの通りで、心理学科なら心理学会、文学部なら文学の学会の体裁があるはずです。

体裁を守ることは、論文の読みやすさに直結します。決まった型に当てはまっていれば、それに慣れた人たちからすればとても読みやすい論文です。読者ファーストなんですよね。逆に、決まったルールを守れていない論文は、正直あまり読みたいと思ってもらえません。指導教員くらいは見てくれますが、ぐちゃぐちゃな論文を好んで読みたい人はいないはずです。

せっかく書き方が決まっているなら、それをしっかり守って読みやすい論文を作りましょう。

6.誤字脱字チェックは入念に、何度も推敲する

最後に、誤字脱字は誰にでもある脅威です。絶対に複数回は確認することをおすすめします。

確認の仕方は、紙に印刷して、赤ペンを入れていくのがベストだと個人的には思っています。ペン先で文章を追いかければ、読み飛ばしが減り、誤字脱字を発見しやすくなります。

また、変な文章があれば発見するたびに修正しましょう。自分の文章って見返すと結構粗があって読みづらかったりするんですよね。時間が経過してから再び読むことで、違和感を感じやすくなります。

そして、誤字脱字チェック・推敲は第三者にも見てもらうのをおすすめします。自分だけでは気づけない部分に気づけるのが他人です。案外、文章が伝わらなかったりするものなので、そういう部分を指摘してもらって、論文をブラッシュアップしていきましょう。

社会人になった今だから伝えたいこと

この記事を最初に書いたのは学生時代でしたが、SEとして働くようになった今振り返ると、ここで挙げた6つのポイントは、実は仕事でも驚くほどそのまま使えます。

  • 「説明の問い」を立てる姿勢は、システムの不具合調査で「なぜこの事象が起きたのか」を突き詰める考え方そのものです。
  • 先行研究のリサーチは、仕様書や過去の設計資料を読み込んでから提案する姿勢に通じます。
  • アウトラインを先に作る習慣は、実装前に設計や手順を整理する癖につながっています。
  • 体裁を守ることは、社内のドキュメント規約やコーディング規約を守ることと同じ意味を持ちます。
  • 誤字脱字・推敲を怠らない姿勢は、そのままレビュー文化の重要性に直結します。

卒論で身につけた「型を守りながら自分の考えを積み上げる力」は、社会人になってからも地味に効いてくる、というのが今の実感です。

よくある質問

Q. 卒論の評価は就活に影響しますか?
直接的な評価点そのものが選考基準になることは多くありません。ただし、卒論を通して身につけた論理的思考力やリサーチ力は、面接で「学生時代に力を入れたこと」として語る材料になります。

Q. 文系でもS評価は狙えますか?
狙えます。この記事で紹介したのはまさに私大文系での経験です。理系のような実験データがなくても、問いの立て方と先行研究の扱い方次第で評価は変わります。

Q. 卒論の評価の平均はどのくらいですか?
大学やゼミによって基準が異なるため一概には言えません。指導教員やゼミの先輩に、過去の評価分布を聞いてみるのが確実です。

まとめ:基本を積み重ねれば評価はついてくる

改めて整理すると、卒論執筆のポイントは次の6つです。

  1. 説明の問いを立てる
  2. 先行研究を徹底的にリサーチする
  3. アウトラインを先に作る
  4. 参考文献をたくさん読む
  5. 体裁を守る
  6. 誤字脱字チェック・推敲は本気でやる

派手なテクニックは何もありません。でも、基本をきちんと積み重ねれば、それなりの評価はついてくるはずです。

これから卒論に取り組む学生のみなさん、卒論は大学生活の集大成です。バシッと決めていきましょう。特に親に学費を出してもらっている人は、その分もしっかり頑張ってほしいところです(社会人になった今だからこそ、あの学費のありがたみが染みます)。

そして、成果にSがついてくるって、やっぱり気持ちがいいものです。晴れやかな気分になれますし、さっぱり爽快な達成感を味わえます。

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