卒論でS評価を得るには:私大文系の私が実際にした工夫まとめ

大学生活
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卒論はS評価で卒業すると決めていました。ねこどんです🐾

この度、無事に卒論の評価が「S」であることが判明し、非常に安堵しております。

卒論なんて、卒業できれば何でもいいと思う学生さんも多いかもしれません。

しかし、私から見れば卒論は大学4年間の集大成であり、これが良い評価ということは自身の4年間の頑張りも「S」であったと、自分を肯定する材料になるわけです。

もちろん、仮に「S」じゃなくても頑張った自分のことは褒めますし、一生懸命やったという事実は認めます。

ですが、やはり評価はわかりやすく頑張りを裏付けてくれるので、良い評価をもらえることは気持ちが良いです。

というわけで、今回は「私大文系の私がS評価をもらうことができた卒論」の工夫や書き方をご紹介します。頭のいい大学の方々は既に知っていることかと思いますっ

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卒論で良い評価をもらうメリット

卒論で良い評価をもらう方法を残す前に、もう一度、卒論で良い評価をもらうメリットについて考えていきます。

まあ、単純に嬉しいですよね。良い評価が取れるのは。

でも、なぜ嬉しいのでしょうか?

それは、承認欲求が満たされるからです。

成績が良いということは、指導教員から良い成績を与えるにふさわしいと評価されたということです。

心理学者のマズローによる「欲求5段階説(自己実現理論)」では、承認欲求は4つある欠乏欲求の中で一番上の段階にあります。

図1 マズローの欲求5段階説

図1の黄色い部分のことです。

マズローによれば、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」そうです。

つまり、ピラミッドの一番下の欲求から始まり、1つの階層の欲求が満たされれば1つ上の階層へと欲求の段階が上がっていくのです。

自己実現がゴールだとして、自己実現までたどり着くには下位の4つの欠乏欲求を満たさなければなりません。

卒論を良い評価でクリアし承認欲求を満たすことは、自己実現にたどり着くための大事なステップです。

もちろん、人によってはすでに自己実現の欲求まで到達していて、承認欲求など満たす必要もない人もいると思います。

そういう人は、自己実現の欲求に従って、「自分はどう在りたいか」という理想像を実現するための努力をすればいいのです。

ただ、自己実現の欲求までたどり着けていないな…という人は、欠乏欲求をこれでもかと満たしておいて、社会に出てから思う存分自己実現に集中すればいいと思います。

というわけで、卒論で高評価を得るメリットは「承認欲求が満たせること」です。

卒論でS評価を得るためにやったこと

ここまで、卒論を高いクオリティで仕上げて良い評価をもらうことで、どうしようもない承認欲求を満たせるという話をしました。

ここからは、実際に私が卒論を書く上で工夫したことをまとめていきます。

あくまで私の工夫ですので、参考程度にとどめていただければと思います。といっても、私は論文の書き方の基本を徹底的に守っただけなので、できて当たり前のことかもしれません。

問いを立てるときは「説明の問い」

まず1つ目は、問いを立てる際は説明の問いを立てることです。これ、すごく重要なうえに、基本の「き」です。

なぜなら、説明の問いと対になる「記述の問い」は、ただ事実を並べて終わってしまうのに対して、説明の問いなら読み応えのあるボリュームとなり、自身の考察などを交えながら展開していけるからです。

例えば、「勤勉な学生の性格傾向(記述の問い)」を問いにするならば、ただただ「勤勉な学生の性格傾向はこうだった」という結論しか書けません。

要は、記述の問いを立ててしまったらネタ切れになって終わり、ということです。

学生に求められているのは説明の問い、すなわち「なぜ○○なのか」という問いです。

つまり、「なぜ勤勉な学生は○○な性格傾向なのか」とかそういう問いの立て方をしてほしいのです。

この例はちょっと悪いかもですが、この問いを説明するために、幼少期の家庭環境や遺伝、交友関係の話題を取り上げて説明できれば、それなりの論文にはなるのではないでしょうか。

先行研究のリサーチを徹底する

学部生の発想なんぞ、先人が既に考え、まとめていると思いましょう。

となると、既に明らかになったことをあたかも自分が初めて考えたかのような論文を書いてしまうのは格好悪いです。

というか低評価です。

なので、問いを立てたら徹底的にリサーチして、先人が導き出した答えをたくさん読むのです。

そうして、たくさん読んだ先に、欠けている点が見つかるかもしれませんし、矛盾を見つけるかもしれません。そこを掘ればいいのです。

先行研究に反論したり、足りない部分を補完する。これも立派なオリジナルな論文です。

そもそも、1から新しい論文を書こうとするのは難しいのです。

最初から、自分の考えることは先人も考えていると思って動いた方が良いです。

アウトラインをつくる

これ、非常に重要です。

みんな面倒くさがってやらないのですが、正直アウトラインを書かない方が論点がぶれます。

アウトラインというのは、論文の目次をもう少し詳細に書いたもので、各章で扱う話題やデータを軽ーく並べてみたもの、論文の大まかな全体像と考えれば良いでしょう。

例えばこんな感じにまとめます。

①問題提起
・リサーチ・クエスチョン「なぜ○○なのか」⇒問題の深刻性をアピール
②先行研究と仮説
・著者名,出版年,『タイトル』出版社.の××理論
・仮説「○○ほど、□□」
③調査の概要と分析方法
・調査の概要:自身が行った調査の対象、年月日、調査内容など
・分析方法
④分析結果
・分析結果をざっくりメモする
⑤結果の考察
・分析結果から考えられることをざっくりメモする
⑥今後の課題
・今回の論文で明らかにならなかったことなどを書くとそれっぽくなる
⑦参考文献
・参考文献は読むたびにメモしていく

もう少し具体的な方が、論文を書くときにぶれなくていいと思います。

例で挙げたのはより科学的な論文を書く時の書き方なのですが、文献研究ならなおさら、書くことを簡単にまとめてから書き進めたほうが良いです。

自分で書いているにも関わらず、論理がぐちゃぐちゃになることはしばしばありますから、こうやってアウトラインで内容を簡潔にまとめておくと、道しるべになって良いですよ。

参考文献は多い方がいい

参考文献をたくさん挙げられるということは、それだけたくさん勉強してきたということです。「目に見える努力の痕跡」になります。

中身だけでは頑張りって伝わらないこともあります。

どんなに自分なりに考えて書いた論文でも、その考えが稚拙ならば評価は得られません。

しかし、参考文献をたくさん読みこんでいれば、それだけ参考文献リストは長くなりますし、自然と論文の中身も豊かになります。

そのように豊富な知識が詰まった論文は、剽窃(他人の文章や考えをあたかも自分が書いたオリジナルの文章として載せること)でもしない限りは、かなり質の高い論文になるでしょう。

剽窃はだめですよ?コピペするならちゃんと出典を明記しましょうね。

ねこどん
ねこどん

ねこどんとのお約束だぞ☆

体裁は絶対守る

個人的に、絶対守ってほしいのが「体裁」です。論文に体裁があるのはみなさんご存知でしょう。心理学科なら心理学会の、文学部なら文学の学会の体裁があるはずです。

体裁を守ることは、論文の読みやすさにつながります。

決まった型に当てはまっていれば、それに慣れた人たちからすればとても読みやすい論文です。読者ファーストです。

それに、決まったルールを守れない人の論文なんて、誰が読むのでしょうか。そりゃあ指導教員くらいは見てくれますけど、ぐちゃぐちゃな論文なんて好き好んで読みたい人はいないと思います。

せっかく書き方が決まっているのなら、それをしっかり守って読みやすい論文を作りましょう。

誤字脱字は入念にチェックして何度も推敲せよ

最後に、誤字脱字は誰にでもある脅威です。絶対に複数回は確認することをおすすめします。

確認の仕方は、紙に印刷して、赤ペンを入れていくのがベストだと思っています。

ペン先で文章を追いかければ、読み飛ばしが減り、誤字脱字を発見しやすいかと思います。

また、変な文章があれば、発見するたびに修正しましょう。自分の文章って、見返してみると結構癖があって読みづらかったりするんですよねぇ(遠い目)そういうのは時間が経過してから再び読むことで、違和感を感じやすくなります。

そして、誤字脱字チェック・推敲は、第3者にも見てもらうことをおすすめします。

自分だけでは気づけない部分に気づけるのが他人です。そして、案外、文章が伝わらなかったりするのです。

そういう部分を指摘してもらって、論文をブラッシュアップしていきましょう。

卒論で高評価を得るための工夫まとめ

ありきたりなことばかり書いてしまいました…。でも、それだけ基本が大事だということです。

卒論執筆ポイント6か条

  • 説明の問いを立てる
  • 先行研究の徹底的なリサーチ
  • アウトラインをつくる
  • 参考文献をたくさん読む
  • 体裁を守る
  • 誤字脱字チェック&推敲は本気でやる

基本さえ守れば、それなりの評価は得られるとも考えられます。

この記事を読みに来てくださった大学4年生のみなさん、卒論は大学生活の集大成ですから、バシッと決めちゃいましょうね!

ここぞという場面で決める人は格好いいですよね?決めましょう。

それに成績にSがたくさんついているのって気持ちがいいです。晴れやかな気持ちになるというか、さっぱり爽快って感じです。

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