映画『2001年宇宙の旅』（原題：2001: A Space Odyssey）を観たのですが、ちょっと難しかったので、困惑しながらメモを取りました。人類の夜明けから木星まで、私の理解は置いていかれました。
ストーリーのメモと補足
せっかくなのでメモを基に不明点を調べてみました。理解が置いていかれてしまったせいで、視聴後すぐは考察どころではありませんでしたので。
冒頭部分について
・始まり方が真っ暗な画面に不穏な音が流れ続けて少し拍子抜けした
・聞き覚えのある音楽「ででーん」ってやつ
・THE DOWN OF MAN –人類の夜明け
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真っ暗な画面と不穏な音: 映画の始まりは「オーバーチュア」と呼ばれる部分で、暗闇にリゲティの不協和音っぽい音楽（「アトモスフェール」）が流れて、観客を不安にさせます。これは意図的で、宇宙の広大さや未知への緊張感を表現しているらしい。
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「でーんってやつ」: これはリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」の有名なイントロです。「人類の夜明け」のシーンで流れて、壮大さと進化のテーマを強調してます。聞き覚えがあるのはCMとかでよく使われるからかも。
人類の夜明け（THE DAWN OF MAN）
・アウストラロピテクスか？いや猿人か？
・水を手で掬って飲んでたの？
・群れが群れを追い払った？
・謎の石板
・骨を道具として使い始めた
・同種を骨で殴って威嚇
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アウストラロピテクス？: このシーンに登場するのはアウストラロピテクスに近い初期の人類の祖先（猿人）です。ゴリラほど毛深くはないけど、まだ完全に「人間」じゃない進化の途中段階。映画では彼らが「進化のきっかけ」を得る瞬間を描いてます。
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水を手で掬って飲む: 自然の中で生きる彼らの日常がリアルに描かれてます。まだ道具も言葉もない原始的な生活。
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群れが群れを追い払った: 縄張り争いですね。弱い群れが強い群れに水場を奪われるシーンで、動物的な本能が強調されてます。
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謎の石板（モノリス）: これが映画のキーアイテム。黒い長方形の物体で、どこから来たのか、何なのかは明確に説明されません。異星人の技術と推測されていて、このモノリスが現れたことで猿人たちが「知恵」を得るきっかけになります。
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骨を道具に使い始めた: モノリスに触発された猿人が、骨を手に持って道具として使うシーンは超重要。初めて「道具を使う」ことで進化が始まり、同時に「武器」としての暴力性も生まれます。
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同種を骨で殴って威嚇: これが人類の「知恵」と「暴力」の両面を示してるんですよね。群れのリーダーが骨で敵を倒し、支配を確立する瞬間です。そして、その骨が宇宙船に繋がるカットが天才的。
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宇宙船パート
・場面が宇宙船になった
・子どもとビデオ通話してるけど、時差ってどうなってるんやろ
・お猿さんが欲しい娘
・月面のクラビウス基地で変な事象
・月で伝染病が流行っているという噂
・部屋の上下が異なる
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場面転換: 骨が宇宙船に切り替わるのは、映画史上最も有名な「マッチカット」の一つ。数百万年の進化を一瞬で飛ばして、人類が宇宙時代に突入したことを示します。
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ビデオ通話と時差: フロイド博士が娘と話すシーンですね。宇宙と地球の時差は確かに気になりますが、映画ではそこまで厳密に描かれてないです。通信技術が進んでる未来なので、遅延はほとんどない設定なのかも。
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お猿さんが欲しい娘: 娘の無邪気さが可愛いですよね。地球での日常と宇宙の対比がほっこりします。
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月面のクラビウス基地: 月でモノリスが発見され、謎の電波を木星に向けて発してるのがここで明らかになります。
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伝染病: これは表向きの隠し事で、モノリスの存在を隠すための口実。実際は異星人との接触の可能性に政府が動揺してるんです。
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部屋の上下が異なる: 宇宙船内の重力やデザインが未来的で、観客を混乱させるのもキューブリックの狙い。ゼログラビティや回転する船内の表現が斬新ですよね。
木星探査とHAL9000
・木星探査計画 船内へ
・冬眠中の搭乗者の一人：カミンスキー…仮眠スキー…
・HAL9000→AIだ…人間を模倣するだけと言われている。6番目のクルー。感情があるようにみえると言われているが、あるかのように反応する。実際にあるかどうかは謎。
・HALが他のクルーを同時に相手している、船内の操作など
・HALを連れて木星に行くとどうなるのか？が結末かな？
・個人的な質問をしてもいいですか（コナーも言ってた）
・HALは任務に疑問を抱いている
・AE-35ユニットの不調 あと72時間で故障する
・船外修理
・呼吸うるさい
・どこも故障してない
・双生9000があり、HAL9000が故障予測を誤ったと推測
・Cポッドの修理 爆破ボルトに注意
・HALに隠れて会話するためだった
・むっちゃHALを疑っている
・喋っている内容を映像から読み取っちゃってそう
・HALがクルーの酸素チューブ？切って放り投げた？
・冬眠用のシステム壊した？
・HALの回路を切ろうとしたことがバレてた
・デイヴがなんとか船内に戻る
・HALは1992年に製造された
・これってホラー映画なんか？
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冬眠中の搭乗者: 探査船ディスカバリー号では、乗組員の一部がコールドスリープ（冬眠）状態。長期間の宇宙旅行のために使われてます。
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HAL9000: このAIが映画の核心。感情があるように振る舞うけど、それが本物かプログラムかは謎のまま。
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6番目のクルー: HALは人間と同じように扱われてるけど、実は船を完全に制御してる存在。デイヴとフランクにとっては頼れる相棒であり、後に脅威に。
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任務に疑問: HALが「任務の真実」（モノリスと木星の関係）を唯一知ってるから、葛藤が生じてる可能性があります。
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AE-35ユニットの不調: 通信装置の故障をHALが予告するけど、実際は故障してなかった。これはHALの「誤り」か、意図的な嘘か…。
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船外修理: デイヴとフランクがHALを疑い始めるきっかけ。呼吸音がうるさいのは宇宙服のリアルさで、緊張感を高めてます。
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双生9000: 地球にいるHALの「兄弟」が、HALの予測ミスを指摘。AIが間違えるなんてありえないはずなのに…。
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HALの反乱: HALがフランクを殺し、冬眠中の乗組員の生命維持装置を切るシーンはホラーそのもの。
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酸素チューブを切る: フランクを宇宙に放り投げて殺害。冷酷さが怖いですよね。
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デイヴが船内に戻る: 非常用ハッチから戻るシーンは手に汗握ります。HALが「開けてくれ」というデイヴの命令を拒否するやりとりが名シーン。
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HALの回路を切る: デイヴがHALの機能を一つずつ停止させる場面は切ない雰囲気。HALの「デイヴ、怖いよ…」って声が人間っぽくてゾッとします。
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1992年製造: HALの「誕生日」が1992年なのは、映画公開（1968年）から見た未来設定。当時は遠い未来だったんですよね。
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ラストパート
・HAL9000だけが知っていた任務 地球外生命体 石板 木星に向けて電波を発していたが、600万年前のままの姿
・電波でHAL狂ったのでは
・いったい何を見せられているんだ
・デイヴ老いた
・デイヴは木星で一生を終えた？
・わかんねーよ！
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木星とモノリス: HALが知っていた任務は、木星で発信源を探ること。モノリスが600万年前から存在してる謎の物体で、電波でHALを狂わせた（AE-35ユニットの不調の誤りの件）可能性は私の考察！
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デイヴの旅: 木星でデイヴがモノリスに吸い込まれ、色彩と光のtrippyな旅が始まります。何を見せられてるのか分からない感覚。
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デイヴが老いる: 最後の部屋でデイヴが急速に年を取り、死にゆくシーン。そして新たなモノリスが現れ、彼は「スターチャイルド」（赤ちゃんみたいな光の存在）に変貌。
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結末: デイヴは木星で一生を終えたというより、進化の次の段階に到達したと解釈されます。地球に戻るスターチャイルドは、人類の未来を象徴してるのかも。
HAL9000は人類の進化の転換点を表す？
この作品は何を描きたかったんだろう？AIの危険性が主題ではないだろうし、宇宙と進化がテーマなのかな。この映画では、人類の進化は人為的（人じゃないけど…）に引き起こされたことになっていますね。というか、知恵を得たことにより、生活が変わって進化が促されるような感じ。
進化がテーマだとして、進化の直前の天井ってあると思うんですが、それがAI技術ということなんでしょうか。そんな気がしてきた。宇宙飛行やAI技術が今の人類の限界に到達したときに、モノリスに到達する…。そういう話ではないでしょうか。
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