ガジェットが好きでその時々でハマっているジャンルの機器を集めてしまう。今は中華イヤホンにハマっていて、気が付けば20機種近いイヤホンが集まっていた。
その中でいつも手に取る定番の機種は決まっていることに気づき、比較分析してみた。
私の好みの音と、その傾向の人におすすめしたい低価格帯の3機種を紹介する。
【所有リスト】実際に所有するイヤホン
気づいちゃった。気に入らなかったものは全然使ってないです。
表の作成はGeminiに手伝ってもらったので、多少間違っているかも。Final E3000は日本メーカーだが、所有しているイヤホンをまとめたかったため入り込んでいる。
| 評価 | 機種名 | ドライバー構成 | 音の傾向 | 温度 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| ★★★★★ | TRN CONCH | 1DD (10mm DLC) | フィルターで変化 | 寒〜Nウォーム | 高い解像度とクリアさが特徴。フィルター交換で寒色分析的〜暖色音楽的まで音を変えられる万能機。 |
| ★★★★★ | TRUTHEAR GATE | 1DD (10mm LCP+PU) | 軽いVシェイプ | ニュートラル | 重低音を適度に持ち上げつつ、全体はニュートラルで成熟したバランス。聴き疲れしにくいクリアな音。 |
| ★★★★★ | MOONDROP CHU 2 | 1DD (アルミマグネシウム) | バランス型 | ニュートラル | 水月雨(Moondrop)らしいバランスの取れたニュートラルサウンド。タイトな低音と鮮やかでクリアな中高音域。 |
| ★★★★ | Final E3000 | 1DD (6.4mm Micro DD) | 暖色系フラット | 暖色系 | 独特の広い音場と生々しいボーカル。低音は柔らかく豊か。解像度より雰囲気や響き重視。 |
| ★★★★ | CCA C12 | 5BA + 1DD (ハイブリッド) | 寒色系ドンシャリ | 寒色系 | 非常に高い解像度と分離が特徴。寒色系で中高音のヌケが良く、アタック感が強い多ドラ機。 |
| ★★★★ | MOONDROP Quark2 | 1DD (7.8mm LCP) | ニュートラル | ニュートラル | CHU 2と似たニュートラル傾向だが、より中音域(ボーカル)が中心。非常に軽量で装着感が良い。 |
| ★★★★ | astrotec GX70 Plus | 1DD (10mm LCP) | 派手なドンシャリ | N〜やや寒色系 | アタック感が強く派手なドンシャリ。音の輪郭がハッキリしており、ロック向きのブライトな音。 |
| ★★★ | TRN MT 5 | 1DD (10mm LCP) | バランス型 (主張) | ニュートラル (推定) | LCP振動板を採用し、パワフルな低音とクリアな高音を持つバランス型とされている。 |
| ★★★ | Yongse 扬仕 | 1DD | 暖色系ドンシャリ | 暖色系 | 癖のない暖色系ドンシャリでバランスはよい。コスパの良い機器。 |
| ★★ | KZ Castor (Black/Silver) | 2DD (10mm+8mm) | スイッチ調整可 | N〜ウォーム | 4つのスイッチで音を調整可能。Black(低音強化)は低音重視、Silver(ハーマン)はバランス寄り。 |
| ★★ | KZ Castor Pro Silver | 2DD (10mm+10mm) | スイッチ調整可 | ニュートラル | Castorのアップグレード版。KZらしいパンチのある派手めな音。繊細さより楽しさ重視。 |
| ★★ | Kinera Celest Rue | 1DD (6mm) | 割り切った暖色系 | 暖色系 | ポップな見た目と異なり、低音域が強い暖色系。解像度は低め。高音域が弱い。 |
| ★★ | TRN ORCA | 1DD (10mm LCP) | スイッチ調整可 | N〜ウォーム | 3つのスイッチで6パターンの音色に調整可能。調整幅が広いのが特徴。 |
| ★★★ | TRN SHELL | 3DD + 1 Planar | ややVシェイプ | やや寒色系 | 3DD+1平面駆動という珍しい構成。明るくブライトな音で、平面駆動らしい高域表現を持つ。 |
| ★★★ | TRN TA1 | 1BA + 1DD (ハイブリッド) | 中音域重視 | Nウォーム | Knowles製BA搭載。ボーカルが聴きやすいリラックスしたサウンド。高音の刺さりは控えめ。 |
| ★★★ | SIVGA QUE (鵲) | 1DD (木製プレート) | 暖色系 (ウォーム) | 暖色系 | 暖色系で柔らかい音が特徴。ボーカルは滑らかだが、解像度やアタック感は控えめ。 |
| ★★★ | NF AUDIO RA10 | 1DD (6mm Micro DD) | ニュートラル (U字) | ニュートラル | 筐体が非常に小さい。ポップで元気なU字型(中音が少し凹む)。音場はタイト(狭め)。 |
| ★★★ | NF AUDIO RA05 | 1DD (6mm Micro DD) | やや寒色系のフラット | やや寒色系 | RA10の兄弟機。こちらはやや寒色系でフラット。中高音がドライ(乾いた感じ)で強調される。 |
| ★★★ | NICEHCK X39 (Black/Silver) | 1DD (6mm チタンコート) | 中低音寄りのニュートラル | ウォーム | 小口径だが中低音域がパワフル。全体的にウォームで耳当たりが優しい音。 |
| ★★ | NICEHCK YDX | 1DD (14.8mm) | バランス型 | ニュートラル | ※インナーイヤー型(耳栓型ではない)。開放的でナチュラルなサウンド。 |
データが導き出した好みの傾向
低価格機に絞って集めているので、かなりの量になってきた。おかげさまで、ようやく好みが見えてきた。基本的にコスパのいいものを集めて、そこから自分の好みを探って、いずれはちょっと贅沢な品を買うみたいな買い物してる。
分析結果:私が毎日使ってしまうイヤホンの3つの共通点
評価が★5の3機種について、共通点をまとめる。
共通点①:シングルDD(1DD)構成
多ドラより、1つのドライバーから出る音の繋がりや自然さを重視している可能性がある。
共通点②:ニュートラル(バランス型)
低音過多や暖色系ではなく、全音域がバランスよくクリアに聴こえる音色を好む。確かに、低音が強く、かつ響くものが苦手という自覚がある。
共通点③:高い解像度とクリアさ
分析的な音も音楽的な音も好きだが、根本的に「クリアさ」と「解像感」は譲れない。
結論:私の好みは「1DDで鳴らす、クリアでニュートラルなサウンド」
クリアでニュートラルなサウンドが好みの人におすすめの低価格帯の3機種

表を見ればわかってしまうが、おすすめは以下となる。お気に入りでこれらばかり使用している。
- TRN CONCH
- TRUTHEAR GATE
- MOONDROP CHU 2
TRN CONCHとTRUTHEAR GATEのコスパが群を抜いているが、MOONDROP CHU 2もとてもおすすめしたい。どれもDAC(使用機種:TRN TE PRO:600Ωまでのヘッドホンに対応)を通して聴いているが、もしもDACやオーディオアンプがないならTRUTHEAR GATEはおすすめしない。理由としては、インピーダンスが36Ωと大きいからだ。インピーダンスが大きいと、つまり抵抗値が高いと、音量が取りにくい。スマホ直挿しでは十分に真価を発揮できない。(一般的に、スマホでの使用が適しているのは16Ω〜32Ω)
TRN CONCHは付属品が豪華で、色々いじれるのが魅力だろう。フィルターが3種付属しており、寒色、ニュートラル、暖色と傾向を変えることができる。さらに、付属のケーブルの端子も3種(2.5mm、3.5mm、4.4mm)付け替えが可能なのも魅力だ。私は4.4mmにしている。
TRUTHEAR GATEは最近購入したばかりなのに、すぐにレギュラー入りを果たした。しかし、付属のケーブルでは低音がいまいちだったため、NICEHCK SnowWingsでリケーブルしている。このケーブルは7N単結晶銅・銀メッキをさらに金メッキした高品質なイヤホンケーブルで、GATEの良さを潰さずに低音も程よく鳴っているように思う。
おまけ:次に狙っているイヤホン
まだ買うんかいと言いたいところだが、お気に入りを探求するのが好きなので仕方がない。私が次に狙っているイヤホンは以下の通り。
- Simgot EW200
- 7Hz Salnotes Zero 2
- TANGZU Wan’er S.G
自分の好みの傾向をもとにGeminiにおすすめしてもらった機種となる。他のAIにも聞いて回るし、暇なときに人間のレビューも調べてみたい。
Simgot EW200はいい値段だが、ちょっと調べただけでもかなり評判もいいから気になっている。それなりに好みの傾向を探った後ならば、少々高い買い物で失敗する確率も下がるだろう。
7Hz Salnotes Zero 2、TANGZU Wan’er S.Gはとてもお手頃。気が付いたら買ってしまうのだろう。現行のお気に入りトップを破壊するような機種に出会えることが一番の喜びだ。





コメント