Debian・Ubuntu・Linux Mint・Kona Linuxなど、Debianベースのディストリビューションでログインパスワードを忘れてしまったときの対処法を紹介する。
GRUBの編集モードからrootシェルを起動してパスワードをリセットする方法で、リカバリーモードが使えない環境(ロックがかかってシェルが起動できない場合)でも有効だ。
目次
対応しているディストリビューション
この手順はGRUBを使っているDebianベースのディストリなら基本的に共通で使える。
- Debian
- Ubuntu / Xubuntu / Lubuntu / Kubuntu
- Linux Mint
- Kona Linux
- その他Debian/Ubuntuベースのディストリビューション
手順:GRUBを編集してrootシェルを開く
1. PCを起動し、GRUBメニューを表示する
電源を入れた直後に Shift キーを押し続ける(BIOSによっては Esc キー)。GRUBのメニューが表示されればOK。
2. 通常の起動エントリを選択し、eキーを押す
ディストリ名の通常起動オプションを選んだ状態で e キーを押して編集モードに入る。
3. カーネル行を編集する
linux /boot/vmlinuz〜 で始まる行を探す。その行の ro(読み取り専用)を rw(読み書き可能)に変更し、末尾に init=/bin/bash を追記する。
変更前:
linux /boot/vmlinuz-xxx root=UUID=xxxx ro quiet splash
変更後:
linux /boot/vmlinuz-xxx root=UUID=xxxx rw init=/bin/bash
quiet splash は削除してもそのままでも動く。
4. Ctrl+X または F10 で起動する
rootシェルが起動する。ここからパスワードのリセット作業を行う。
5. passwdコマンドでパスワードをリセットする
以下のコマンドを入力する(username は自分のユーザー名に置き換える)。
passwd username
新しいパスワードを2回入力すればリセット完了。
6. syncコマンドで変更をディスクに書き込む
sync
7. 再起動する
reboot -f
8. 新しいパスワードでサインインする
設定したパスワードでログインできれば完了。
うまくいかない場合のチェックポイント
- GRUBメニューが出ない:起動直後のタイミングが早すぎる。電源投入と同時にキーを連打する感覚で試してみる
- roをrwに直したはずなのに書き込めない:スペルミスや余分なスペースが入っていないか確認する
- passwdが「Authentication token manipulation error」になる:ファイルシステムが読み取り専用のまま。
rwへの変更が反映されているか再確認する - ユーザー名がわからない:
cat /etc/passwdを実行するとユーザー一覧が確認できる
まとめ
Debianベースのディストリビューションでログインパスワードを忘れた場合、GRUBの編集で init=/bin/bash を使ってrootシェルを起動し、passwdコマンドでリセットするのが基本の対処法だ。Kona Linux・Ubuntu・Linux Mintなどで共通して使えるので覚えておくと便利。



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