XU MINI MにplumOSを入れて、N64やPSP、PS1を試してみました。
先に結論を書くと、私の個体ではN64の起動でOSがフリーズ、PSPとPS1も安定して遊べる感じではありませんでした。パフォーマンス設定を変更しても、N64の問題は改善せず。
GBAくらいまでなら普通に使えるので、全部がダメという話ではありません。ただ、XU MINI Mを「N64も快適に遊べる小型ゲーム機」として期待しているなら、少し期待値を下げた方がよさそうです。
この記事は、これからXU MINI Mを買う人向けのスペック紹介というより、すでに持っている人がplumOSを入れるか迷ったとき、XU MINI M 設定を変えても調子が悪いときに読むための実機メモです。
XU MINI Mとは?
XU MINI Mは、MagicX/Ampownブランドで販売されていた小型のLinux系携帯ゲーム機です。2.8インチ、640×480の画面に、横持ちの本体と左右のアナログスティックを備えています。ポケットに入れやすいサイズ感と、昔の携帯ゲーム機っぽい見た目が魅力です。
現在のMagicX公式ショップでは、XU MINI MはSold out表示になっています。公式ページの仕様欄はRK3326、1GB RAM、2600mAhバッテリー、重量120g、OSはROCKNIXという内容でした。発売当初はRK3562搭載と案内されていた時期があり、仕様の食い違いが話題になった機種でもあります。
このあたりは、今から新品を買う人が見るとややこしいところです。同じXU MINI Mという名前でも、販売時期や販売ページによって説明が違う。中古や在庫品を見つけても、掲載スペックをそのまま信用せず、実機の情報や販売元の説明を確認した方が安全です。
私がこの機種に惹かれたのは、やはり小ささでした。小さい本体にアナログスティックまで付いていて、GBAやPS1だけでなく、N64やPSPにも手を出せそうに見える。この「もしかしたらいけるのでは」という雰囲気が、XU MINI Mの良くも悪くも危ないところです。
MinUIからplumOSへ変えた理由
最初はMinUIを使っていました。
MinUIはシンプルで、ゲームを選んで遊ぶところまでの流れが分かりやすいです。余計な設定項目が少なく、対応する世代のゲームだけ遊ぶなら、かなり気楽に使えます。
ただ、XU MINI Mで使っていると、もう少し上の世代も試したくなってきました。XU MINI M plumOSの組み合わせでN64やPSPを動かせる可能性があるなら、せっかくアナログスティックが付いている本体で試してみたい。
そこで、XU MINI M向けに用意されているplumOSへ移行しました。plumOSは、XU MINI MのStockOSをベースにしたカスタムファームウェアです。エミュレータやRetroArchの設定を触りやすくして、標準OSよりも性能を引き出せるのではないか、という期待がありました。
plumOSの公式リポジトリには、XU MINI M向けのv1.0が最終版で、開発と更新を終了したと書かれています。今から導入する場合は「これから改善されるOS」というより、最終版として残っているカスタムOSと考えた方がよいです。
plumOS導入後の使用感
導入後の見た目や、ゲームを並べて選ぶ使い勝手は悪くありません。MinUIよりも設定項目が多く、機種別にエミュレータを選べる余地があります。
そのぶん、分からない項目も増えます。何となく設定を触っていると、どこを変えたのか分からなくなってくる。しかも、設定を変えれば必ず快適になるわけではないので、試して戻して、また試す作業になりがちです。
小型ゲーム機の設定沼、開幕です。
なお、plumOS公式の説明では、システム設定の「ENABLE OVERCLOCK」は再起動ループを起こす可能性があるため有効にしないよう注意されています。性能を上げたいからといって、名前にoverclockと書いてあるものを勢いでオンにするのは危険です。
XU MINI Mの性能設定はどこにある?
ネット上の案内を見ていると、ENABLE MAX PERFORMANCEをオンにするという説明が出てきます。
私もそれを探しました。しかし、手元のplumOSでは、案内に書かれている場所に同じ名前の設定が見つかりませんでした。OSのバージョンや導入時期、設定画面の違いがあるのかもしれません。
実際には、ゲームを選ぶ画面のゲーム設定から、システムごとの詳細設定へ進んで性能関連の項目を変更しました。全体設定ではなく、エミュレータやゲームごとの設定として出てくる場所です。↓
GAME SETTINGS–DEFAULT GLOBAL SETTINGS内のENABLE MAX PERFORMANCE
設定画面の名前や項目は、使用するplumOSの版、テーマ、機種の状態で多少変わる可能性があります。なので、ネット記事に書かれている項目名が見つからなくても、すぐに設定ミスだと決めつけない方がよいです。
ただ、ここはかなり困りました。「この項目をオンにすれば性能が上がる」と読んで試したのに、そもそも同じ名前の項目がない。別の場所に似た設定があったので変更しましたが、結果は後述のとおりでした。
XU MINI MでN64を試した結果:途中で落ちる
一番期待していたのがN64です。
XU MINI M N64で検索すると、ゲームによっては動いたという報告や、plumOSで性能が上がったという話が見つかります。小さな本体でN64が動くなら、それだけでかなり面白い。
実際、起動するゲームはあります。最初から何も表示されない、という感じではありません。動作している時間もあります。ただ遊ぶ前に落ちるというか、OSごとフリーズします。
性能設定を変更しても、XU MINI M 性能が上がったという実感はなく、N64の問題も改善しませんでした。設定前より明らかに安定した、という手応えはなく、落ちるものは落ちる。
N64はタイトルごとの差が大きく、エミュレータやコア、解像度、フレームスキップなどの組み合わせでも変わるはずです。今回の結果だけで「XU MINI MではN64が全部動かない」とは言えません。
ただし、少なくとも私の個体では、設定を詰めれば何でも快適に遊べる状態ではありませんでした。XU MINI M N64を目的に買う、あるいは今ある本体をN64専用機として使うのは、かなり厳しいと思います。
XU MINI M PSPの動作結果:起動しても安定しない
PSPも試しました。
XU MINI M PSPについては、plumOSでPPSSPPを使えるという情報があります。設定によっては起動できるタイトルもあるようですが、私の環境では安定して遊べるという印象になりませんでした。
起動や動作に問題が出ることがあり、画面が小さいことも含めて、PSPを遊ぶための本体としては無理があります。PSPはタイトルごとの負荷も違うので、軽いものなら動く可能性はあります。しかし、「PSP対応」と書いてあることと、手持ちのゲームを普通に遊べることは別でした。
XU MINI M PSPを試したい人は、動くタイトルがあるかもしれない、くらいの温度感で見た方がよいです。安定動作を期待すると、たぶんがっかりします。

手持ちのPSPタイトルで唯一遊べるのはパロディウスのみです。こいつはドット絵なので実質SFCとかその辺のレベルの負荷しかかからないのかも。
XU MINI M PS1も安定しない
PS1は、N64やPSPよりは現実的な世代だと思っていました。
実際、XU MINI Mの性能を考えると、PS1やそれ以前が中心になるという説明は納得できます。ところが、私の環境ではPS1も完全に安定しているとは言いづらい結果でした。
ゲームによっては動くものの、大体のタイトルがOSフリーズを引き起こします。PS1まで不安定になると、plumOSを入れれば上位世代まで一気に解決、という期待は崩れます。
PS1のエミュレーションは、BIOS、コア、ゲーム側の相性など、ハード性能だけでは決まらない部分もあります。カードやROMの状態、設定の違いもあるので、ここも私の個体と環境に限った話です。
それでも、実際に使っていて「PS1も安心して遊べる」と感じなかった。この体感は記録しておきたいところです。

ハズレ個体っぽいよねぇ。
GBA以下なら比較的普通に使える
一方で、GBAくらいまでの世代なら、比較的普通に使えます。
ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、ファミコン、スーパーファミコンあたりを中心に遊ぶなら、XU MINI Mの小ささや画面サイズが活きてきます。
この用途なら、N64やPSPのために性能設定を追い込む必要もありません。電源を入れて、ゲームを選んで、遊ぶ。XU MINI Mに期待する作業量が少なくなります。
アナログスティックがあるので、GBA以下だけを遊ぶには少し持て余す感じもあります。それでも、小型で横持ちしやすく、画面が4:3なので、レトロゲーム用としての使い道は残っています。
「重い機種も動かしたい」ではなく、「小さくて、GBAまで遊べればよい」という人なら、今でも使う理由はあります。
設定を変えても改善しなかった。個体差の可能性は?
今回、設定を変更してもN64の落ちる問題は改善しませんでした。
ここで考えられるのは、単純な性能不足だけではありません。
- ゲームやエミュレータとの相性
- plumOS側の設定やドライバ
- microSDカードの状態
- 本体の個体差
- 実際の搭載チップや製造時期の違い
- 私の設定が合っていない可能性
私の個体だけの不調という可能性も残ります。とはいえ、設定を変えても改善しない以上、「本体の性能が足りないだけ」とも「設定が悪いだけ」とも断定しきれません。
もし同じ症状で困っているなら、別のmicroSDカード、別のゲーム、別のコア、初期状態に近い設定で切り分ける価値はあります。ただし、そこまでやっても直らない可能性はあります。小型ゲーム機の設定は、やれば必ず報われるタイプの作業ではないので……。
XU MINI Mは今でも使う価値がある?
私の答えは、「用途を絞るならある」です。
GBA以下のゲームを小さい本体で遊びたい人、XU MINI Mの見た目やサイズが好きな人、OSを入れ替えて設定を試すこと自体が苦ではない人なら、手元に残して使えると思います。
逆に、N64を快適に遊びたい人、PSPを安定して遊びたい人、PS1まで含めてトラブルなく使いたい人には、期待しすぎない方がよいです。
特にXU MINI M N64を目的にするなら、動画や一部タイトルの動作報告だけで判断しない方が安全です。「起動する」と「長時間遊べる」は違います。私の環境では、そこにかなり差がありました。
販売終了や入手困難化が進んでいる現状では、今から探してまで買う理由はさらに限られます。安く見つけた、どうしてもこのサイズが好き、GBA用として使いたい、という条件ならあり。高性能な小型機として買うなら、別の選択肢を見た方がよいです。
まとめ:plumOSを入れても、XU MINI Mが万能になるわけではなかった
XU MINI MにplumOSを導入して、N64、PSP、PS1を試しました。
私の結果は次のとおりです。
- N64:OSがフリーズする
- PSP:PARODIUSなどの超軽量タイトルは動作する
- PS1:動く場合はあるが、大体OSがフリーズ
- GBA以下:比較的普通に使える
- パフォーマンス設定:変更してもN64の問題は改善しなかった
plumOSは、XU MINI Mを触る楽しさを増やしてくれるOSではあります。ただ、OSを入れ替えれば本体の性能限界や個体差まで解決するわけではありませんでした。
XU MINI Mは、小さくて見た目もよく、GBA以下を遊ぶ端末としてはまだ使えます。N64もいけるかも、PSPも動くかも、と上の世代へ期待を広げると、急に足元がぐらつく。
この子は、できることを少し控えめに見積もった方が、たぶん長く使えます。




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